ステップ②|治療の選択肢を知る:
ステロイド・プロトピック療法 vs 脱ステ&脱保湿
アトピー性皮膚炎と向き合う上で大切なのは、「自分に合った治療法を選ぶこと」。
そのためには、選択肢を知ることから始めましょう。
🩹プロトピック・ステロイド療法とは?
皮膚科で処方される「プロトピック」や「ステロイド外用薬」は、炎症やかゆみを即効的に抑えてくれる強力な薬です。
- 短期間で炎症をコントロールできる
- 生活の質を一時的に向上させられる
- 生活改善や食事療法と併用しやすい
ステロイドは悪ではありません。的確に使用すれば、短期的には非常に有効です。ただしあくまで「対症療法」であり、根本的な原因の改善には繋がらない場合が多いという点を理解しておく必要があります。
またプロトピック療法も、ステロイドに比べて皮膚萎縮などの副作用は少ないとされつつも、免疫抑制剤としての注意点があります。特に長期使用では皮膚のバリア機能が弱まりやすく、根治には繋がらないことも。
🌱脱ステロイド・脱保湿療法とは?
こちらは、薬に頼らず肌本来の回復力を取り戻す自然派のアプローチ。
- ステロイド・プロトピックを一切使わない
- 保湿剤や軟膏も控えて、皮膚のバリア機能を鍛える
- 一時的なリバウンド(紅斑・落屑・かゆみ)があるが、その先に“根本改善”がある
生活習慣、食事、睡眠、ストレス管理など、ライフスタイル全体を見直す必要があります。
🍽️徹底的な食事療法
私は脱ステ・脱保湿と同時に、徹底的な食事療法にも取り組みました。
- 小麦、乳製品、砂糖、植物油の四毒抜きを実践
- 加工食品や外食を控え、植物油脂(サラダ油・マーガリン等)を完全除去
- 魚中心の和食・発酵食品・無農薬・無添加の食材を選択
- 無農薬・無化学肥料で育った野菜を積極的に摂取
これにより、肌の赤みやかゆみが内側から穏やかになっていくのを実感しました。
🛁入浴法の改善
さらに、「脱風呂(毎日全身を湯で洗わない)」という選択も重要でした。代わりに以下を実践:
- ぬるめのシャワーで短時間のみ洗う
- 半身浴で身体を温めながら毒素を排出
- 塩素除去シャワーヘッドを使用し、肌への刺激を最小限に
- 可能であれば湯治(温泉療法)で肌と心を整える
- タオルでのゴシゴシ洗いをやめ、肌への摩擦を最小限に
この入浴習慣の改善によって、皮膚が乾燥しにくくなり、かゆみも軽減しました。
🧼日用品の見直し
アトピー改善のためには、体に触れるものすべてを見直す必要があります。
- 合成界面活性剤不使用の洗剤や石けんに切り替え
- 柔軟剤、シャンプー、洗顔料も肌にやさしい製品に
- 衣類はオーガニック素材や通気性の良いものを選ぶ
🧑⚕️私の選択:「やめる勇気」と「使う知恵」
私は約30年間アトピーに悩まされ、ステロイドもプロトピックも使い続けてきました。
しかし、
強いステロイドが必要になり、
最終的には酒さ様皮膚炎に。
そのとき初めて、「このままでは根本的に治らない」と気づきました。
実は一度、知識のないまま脱ステを試み、大きく失敗したことがあります。
リバウンドを理解しておらず、炎症が悪化して元に戻してしまったのです。
そこから私は、本を読み、体験者の声を集め、正しい知識を得て、
あらためて脱ステ・脱保湿、そして脱風呂(※ぬるめのシャワー+半身浴中心)へと切り替えました。
もちろん、リバウンドの時期は辛かったです。
でも、日に日に肌のバリア力が戻っていくのを感じ、数ヶ月後には「薬に頼らなくても生活できる身体」へと変わっていきました。
私が学んだのは、「やめる勇気」と「使う知恵」をバランスよく持つことの大切さです。
🔍あなたにとっての最善の選択は?
どちらが正しい、ということではなく、
どちらが“今のあなたに合っているか”が大切です。
ステロイドを使うことも、やめることも、「治すため」の一つの選択肢。
情報を知り、自分の体と相談しながら、後悔のない治療を選びましょう。
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